- 最近あんまり小説とか読んでないんだけど…なんか面白い推理小説とかない?
- かたっ苦しいのは もうウンザリ!誰か読みやすいのを教えてほしい!!
- しかも、わりと最近のやつで!

はい、というわけで!
僕が上記のような疑問に対して、個人的におすすめするのは~
『屍人荘の殺人』
という本格ミステリーなのに 、面白くて読みやすい小説です(・∀・)ノ
僕自体が、ここ何年かは、よほど面白そうな小説しか読まなくなったのですが、そんな僕でもスラスラ~っというか、夢中でよんでしまう作品なんです!
ちなみに、2017~2018年、国内主要ミステリランキングで3冠とってるんで、面白いのは保証付きです^^
2019年映画化も決定しているし、次回作も出るので、今から読んでも全然遅くないですよ(*>∀<)ノ
目次
『屍人荘の殺人』どんな感じの内容?【重要ネタバレなし】
まあ面白いと言っても…当然殺人事件は起こります。
なので、腹を抱えて笑う場面や、鋭いツッコミに唸るような面白さは… 人によるけど多分ないです(笑)
あくまでも、本格ミステリー小説(推理小説)として面白い ということです。
で、どこがそんな面白いのかっていうことですが、一番面白くてスゴイ理由になることが「重要ネタバレ」になってしまうんです(汗)
なのでそこは伏せておきます(^▽^;)

ですよね(汗)
とりあえずどんな感じになるのかだけでも言うと・・・
読み始めて3分の1くらいのとこで、「とんでもないコト」が起こります!
本格ミステリ小説界では前代未聞! と言われているほどのコトです(゚A゚;)ゴクリ
どれくらい「とんでもないコト」なのかは、小説の巻末に載ってた「第二十七回鮎川哲也賞選評」での選考委員:北村薫さんのコメントがピッタリです。
ありきたりの学生の夏合宿ものかと思って読み進んで行くと、目を疑う展開が待っています。野球の試合を観に行ったら、いきなり闘牛になるようなものです。それで驚かない人がいますか?
今村昌弘『屍人荘の殺人』東京創元社 2018年八版 P312:より引用

後はご自身で読んでみてのお楽しみにして下さいね^^
あらすじ的な、関連ワードをご紹介
まあ「とんでもないコト」ってだけではさっぱり内容が解らないと思いますので(笑)
重大ネタバレは避けつつ、もう少し話の内容が解るように、箇条書きで「関連ワード」を紹介します(・∀・)ノ
- 主人公は神紅大学ミステリ愛好会
- 映画研究部の夏合宿でホラービデオの撮影
- 探偵少女と肝試し
- クローズドサークル
- 密室殺人
- 極限状態での連続殺人
とりあえずは・・・これだけでイメージしてみて下さい(汗)



あと宣伝用の動画があったんで貼り付けておきますねー。
(ご視聴の際は、音量にご注意下さい)
国内主要ミステリランキング3冠がスゴイ!
『屍人荘の殺人』が1位をとった、国内主要ミステリランキング がこちらです。
- 『このミステリーがすごい!』2018年版国内編
- 『週刊文春』 ミステリーベスト10 2017年国内部門
- 『本格ミステリ・ベスト10』 2018年版国内ランキング

いやいや、ホント凄いことなんですよ~。
「国内主要ミステリランキング3冠」は、過去に東野圭吾さんと米澤穂信さん以来3人目の快挙なんです。
しかも、これが!
デビュー作となると、なんと史上初の偉業なんです!
よくわかんなくても、「なんかスゴイ」ってことはお分かりいただけるかと思います(笑)
その他の受賞
- 第27回鮎川哲也賞 受賞
- 第18回本格ミステリ大賞「小説部門」 受賞
『屍人荘の殺人』をオススメする 4つの理由
それでは「オススメする理由」を4つに分けてご紹介していきます。
僕はこの本を読んでる時、仕事から帰って続きを読むのが楽しみで仕方なかったです(*>∀<)ノ
その1.読みやすくて一気読み
最近あまり小説とか読んでなかった方にもオススメできる大きな理由がコレ。
とにかく、めっちゃ読みやすいんです!
読むのが早い人なら一気読みも可能でしょうね。
僕はわりと「じっくり読む派」なんですけど、それでもいつになくサクっと読めましたよー。
具体的に、読みやすかった理由で思い付いたのがこちら。
- ストーリーが主人公の目線のみの『一人称』で進んでいく。
- 主要登場人物の名前が工夫されているので、分かり易くて混乱しない。
名前の工夫は例えば~
- 名張澄江 ⇒ いかにも神経質そうなタイプ。名張と澄江を縮めてナーバス。
- 高木凛 ⇒ 背が高い。ボーイッシュで凛とした雰囲気。
- 静原美冬 ⇒ 物静かな性格。大人しい感じが冬を連想させる。
- 七宮兼光 ⇒ 親の七光りで生きている。
他にもまだまだ、覚えやすい名前の人がいます。
「出目飛雄」とか(笑)
こんな名前の覚え方が、主人公の会話の中でサラっと出てくるところが親切設定でした。
その2.驚愕!前代未聞の特殊設定
これはもう一度言いますけど、
読み始めて3分の1くらいのとこで「とんでもないコト」が起こります!
そのせいで「クローズドサークル」の状況になるんですけど・・・
ネタバレせずに読めたなら、前代未聞の展開に
「え?え?うそでしょ? えええぇえええ!!!」
そう心の中で叫んだあと、呆然とすると思いますよ!
しかもこのクローズドサークル・・・閉じ込められる設定だけでなく、殺人トリックにも組み込まれて利用されます。



その3.探偵の謎解きが鮮やか
奇抜な設定やトリックだけじゃなくて、探偵が消去法で、論理的にパズルを解くように解決していくところも面白かったですねー。
混乱しないように伏線が丁寧に貼られてるんで、ちゃんと読めば自分でも解明できるトリックが多いんですよ。
それなのに、解っていても、トリック解明パートが気持ちよくて面白かったです。
解けなかったトリックでも「これならもうちょっとよく考えたら、自分でも解けたかも」って思わせてくれるところがまた、作者の思うツボといったところです(笑)
その4.設定ネタバレしてても面白い
設定ネタバレせずに読むに越したことはないんですけど・・・僕は、ネタバレしてても問題なく楽しめて面白かったです!
はい、僕自体は「ネタバレしてから読んだ組」なんです(笑)
ていうかですね、
むしろネタバレ特殊設定を知ったからこそ、どーしても読みたくなって速攻本屋で買ったきたんですよ。
知らないままだったら… 今だに手に取ってないかもしれませんね…。
もし「重要ネタバレになる3文字のワード」を知ってしまっても、全然問題なく楽しめると思いますよー(・∀・)ノ
『屍人荘の殺人』おすすめとはいえ、合わない人もいる
この本を読んだ人のレビューを見てると、たまに評価の低い方もいました。
こればっかりは人それぞれなのでしょうがないですよね。
ここでは、そんな評価の低かった方の意見と、それについて僕がどう思うのかをご紹介していきます(・∀・)ノ
評価の低い方
ライトノベルっぽい
読みやすい反面、ライトノベルっぽいと感じる方もいるようですね。
僕にはそういう感じはしませんでしたが、固い文章が好みの方は注意が必要かもしれません。
評価の低い方
本格ミステリじゃない
本格ミステリに詳しくて「こだわり」がある方だと評価が分かれるようです。
僕はそれほど詳しくもない上に、とくに「こだわり」もないので、普通に推理小説としてものすごく面白かったです。
評価の低い方
犯人の動機が少し弱い気がする
うん、これは正直…僕も思いました(笑)
でも後から考えてみて、ここが重すぎないからバランスが取れてるのかな~と思い直しました。
この犯行動機の部分を、全ての読者を納得させるほど凄惨・悲惨なモノにするのは簡単だったはずですが、あえてそうしなかったと勝手に思ってます。
評価が低い方
現実離れしていてリアリティがない
まあ…これは状況が状況なんで仕方ないです(笑)
この特殊設定がど~~しても受け入れられない方の意見だと思います。
個人的には臨場感あってドキドキハラハラしながら読めました。
評価が低い方
怖いのが苦手なんです
状況がホラー的な部分もあるんで、あまりにも怖い小説などが苦手な方は用心したほうがいいかもしれません。
とはいえ、心霊や呪い、グロいスプラッターとかの心配はないです。
「金田一少年の事件簿」が読めるなら大丈夫!

まとめ(映画化決定・次回作発売日情報あり)
いかがだったでしょうか?
とりあえずあなたが、久々に小説でも読みたいな~と思ってこの記事を見て、そして手に取って読んでみて
「おお~!これはホント面白い! 読んで良かった~」
などと思っていただけたら…なんか仲間が出来たみたいで嬉しいですね(^∀^)
『屍人荘の殺人』は映画化も決定してるし、次回作も発表されてるんで楽しみです~♪
- 実写映画化:2019年 全国東宝系にて公開予定!
- シリーズ第2弾 『魔眼の匣の殺人』2019年2月20日 発売予定!
ではではっ 最後までお読みいただきありがとうございました(*>∀<)ノ