こんにちは、ナツカルです(・∀・)ノ
『屍人荘の殺人』の続編として、予定通り無事2月に発売された『魔眼の匣(はこ)の殺人』。
あなたは、もう読み終わりましたか??
僕もなんとか時間をやり繰りして、4月に入る頃には読了していました。
というわけで今回は、今さら感が漂うなか… その『魔眼の匣の殺人』について
- 個人的な評価と感想
- 残った謎の考察(ここからちょっとネタバレあり)
- 次回作の見どころ
このあたりについて、まとめてみました^^


うっ・・・(汗)
た、確かに、発売前に書いたこちらの記事「『魔眼の匣の殺人』今村昌弘 新作 今回は死の預言!気になる内容は!?」では、
「こんな感じになるのでは~?」
ってことで書きましたが・・・
いや~全く当たりませんでしたね(泣)

う~ん、まさか山火事ではなくて…「熊」がでるとは(汗)
目次
今村昌弘『魔眼の匣の殺人』評価と感想は?
クローズド・サークル(閉鎖された空間)という脱出は不可能な状況下で知る「あと二日のうちに、この地で4人死ぬ」という絶対に外れないと言われる予言。人が死ぬごとに減っていく人形…。
予言を信じる者、信じない者がどんな行動を取っていくのか…といったところが面白かったですよね。
とにかく「やっと『屍人荘の殺人』の続きが読める!」ってことが嬉しかったですね~。
が、しかし、それと同時に「前作が面白すぎたし…今回期待しすぎてつまらなかったらどうしよう…」といった不安も抱えつつ恐るおそる読み始めました(汗)

読了後の評価は?
というわけでまずは、「僕の個人的な評価」がこちらです。
『魔眼の匣の殺人』の個人的な評価 : (☆4.1)
ちなみに前作『屍人荘の殺人』は(☆4.7)
正直、前作の方が面白いとは感じましたが、個人的にはなかなかの高評価です!
「期待外れだったら…」といった心配は杞憂におわり、「あ~今回も読んで良かった!」と思える内容でしたね(・∀・)ノ
前作『屍人荘の殺人』の紹介記事はこちらからどうぞです。
-
-
ミステリー小説 2018 おすすめは『屍人荘の殺人』ネタバレなしでご紹介!
続きを見る
ネットでの一般的な評価を見てみると、期待が高かっただけに、やはり賛否両論ありますね。
とはいえ、色んなところでの口コミレビューを平均すると、結局(☆4以上)はありそうです。
「前作より今作の方が面白かった」という意見も結構あったりしたので、賛否両論はありつつも…一般的にも高評価だったと言えるでしょう^^

読了後の感想は?
まず、「犯人もトリックも解明された後の、最後に暴かれる真実」、あれには驚きました!
最後に「どんでん返しがある」とは知りつつも、僕は全く予想できない内容でした…く、悔しいです(汗)
あと「十色真理絵」の予知能力! あれはいい!(笑)
スケッチブックに無意識のうちに絵を書くところなんかは、かなり昔に深夜やってた『NIGHT HEAD』を思い出しましたね。

で、ここからは~「ミステリ作品」として全体的な感想を。
今作は前作よりもさらにロジカルで、「ホワイダニット(なぜ犯行をやったのか)」がメインになっているようで、そこは面白かったですね。
ミスリードのバランスが良くて、今回もなんだかんだ最後まで犯人が確定できない感じが上手かったです。

ただ…全体的に今回は緊迫感がちょっと足りなかったのかな…と思います。
「白装束が出てきた時のような緊張感」が、もうちょっと欲しかったところです。
犯人の動機については~
犯人が明らかにされて、その背景が分かるまでは「何故そこまで予言を信じるのか?そんなことで人を殺すのか?」と思っていたのですが…。
まさかの「呪い」が絡んだ犯人の背景が分かってくると、丁寧な伏線も回収されて個人的には納得できました。

そのあたりは、もしかしたら元々の、
- オカルトやファンタジーが好きかどうか。
- 「予言や予知能力」という設定が、本のストーリーの中ですら胡散臭くて信じられない。
このあたり関係しているのかもしれませんね。
まあとにかく!
色々不満なところも書きましたが、個人的な感想をまとめると「シリーズ2作目としては大満足な作品だった!」といったところです(・∀・)ノ

『魔眼の匣の殺人』残った謎の考察(ちょっとネタバレあり)
さて、あなたが本作を読み終えたなら、なんだかスッキリしない「謎」の部分が少なからず残ったと思います。
僕もそうです!(汗)
そこで、個人的にいくつか残った謎の中から…2つほど抜き出して、考察してみたいと思います。
注意ポイント
重大なネタバレになるようなことは省きますが、若干のネタバレはありますのでご注意下さい。
その①:師々田 純 くんの謎
ただの脇役かと思いきや、なかなかの存在感でした!
「意味深なシーン」もありましたが、あれはただのミスリードだったのでしょうか…。
- なぜ、比留子さんが消えた時に、一人だけ比留子さんが生きていると確信していたのか。
- なぜ、熊に襲われた死体があるところに、すんなりたどり着いたのか。
とくに、比留子さんが消えた時には、一人で探しに行ったりするなど…まるで「生きていることを確信しているような言動」でした。
ていうか…むしろ「本当に生きていることが解っていた」のではないでしょうか。
師々田 厳雄の父は、一時期は班目機関にも関わっていた自称 超能力者でした。
まあ巌雄は「あれはただの詐欺師だ」みたいなことを言ってますが、本当は少なからず…かなり確率の低いものの超能力があったのだとすると、サキミ様の一族のように隔世遺伝によって、純君に超能力がある可能性があると思います。
そう考えると、今回の、不自然な男性2人の事故死も・・・。
「自分の父親を予言から守るために、なんらかの能力を使った」という殺人である可能性が浮上してきます。
このあたり、次回作で明らかになることを~密かに期待しています(笑)

その②:サキミ様 の謎
ネタバレをなるべく防ぐために曖昧な表現にしますが、この事件後、サキミ様はどこにいるのでしょうか。
今現在の十色真理絵の祖母が、サキミ様とは思えませんよね。
もしそうなら、祖父である十色勉のように、真理絵の能力について何らかのアドバイスをするはずです。
もしかしたら本当に…海の近くの潮の香りのする町に、一人で隠れ住んでいるのかもしれませんね…。
または、また班目機関に軟禁され、新たな研究に利用されている可能性もあります。

今村昌弘「殺人シリーズ」次回作の見どころは?
本作の最後の最後に書かれていた内容から、次回作は、
「班目機関の極秘研究施設での大量殺人のその後に関わる」
ことは確定でしょう!
少々気の早い話ではありますが(汗)、次回作にはこんな「見どころ」があると思います(・∀・)ノ
- バイオ兵器、超能力予言…次はどんな殺人になる?
- 感染テロ事件以降連絡が取れない「重元 充」の行方
- 班目機関の新たな情報
- 葉村と比留子の関係
本作ではストーカー行為にまで及んでしまった(笑)「葉村君と比留子さんの関係がどう変化していくのか」も気になりますよね。

前作では葉村君から「あなたの助手にはなれない」と断ったわけですが、本作では立場が逆転。
今度は比留子さんのほうから「あなたのホームズにはなれないみたい」と言われてしまいました。
その真意は、
「自分の体質にまきこみたくないし、事件解決の助手としてよりも君の命の危険を優先してしまうから、真実を求めるホームズにはなれない」
と個人的には解釈しましたが…。
さて、次回作では、これがどう変化していくのでしょうか。楽しみですね^^


まとめ
というわけで、今村昌弘さんの新作『魔眼の匣の殺人』について、個人的な評価や感想、勝手な考察などを見てもらいましたが、いかがだったでしょうか。
小説を読み終わった後って、「他の読んだ人の評価や感想」が気になりますよね!
今回のこの記事も、そんな評価や感想のひとつだと思って~楽しんでいただけたのなら幸いです(・∀・)ノ
いつになるのか分かりませんが…また次回作を楽しみに待ちましょう♪
あ、次回作の「あらすじ」が発表されたら、また勝手なストーリー予想をしたいと思います(笑)

ではでは、最後までお読みいただき有難うございましたm(__)m